コスタリカからこんにちは!
現在、Raleigh International Costa Ricaでの10 week のexpedition に参加中の高井保奈美です。今は第1フェーズのトレックが終わって、チェンジオーバーで第2フェーズのnvironment のフェーズまでの準備期間です。第1フェーズを終えてホッとしたのもつかの間、今は次のフェーズまでの準備でみんな慌ただしくしています。今回はラリーが始まってから、今日までの報告をしたいと思います。
今回のexpeditionには75人前後が参加する大所帯です。イギリスからの参加者が一番多く、次いでオランダから16人、コスタリカとニカラグアからの参加者もそれぞれ4,5人いるのと、あとはドイツから2,3人程、アメリカから1人、覚えている限りでフランス、ベルギーからも参加者がいたと思います。日本人、もといアジアからの参加者は私1人だけでした。多くは大学に入る前のギャップイヤー中にRaleighに参加していて、18,19歳が多いかなという印象です。22歳と言うと、顔立ちからは分かりにくいのか驚かれることが多く、得したような損したような気分になりました。また今回のexpeditionではtrek, community, environment と3つのプロジェクトに分かれて活動を行い、10weekで全てのプロジェクトに参加することができます。私の場合、第1フェーズがtrek, 第2フェーズでenvironment なので、第3フェーズではcommunity のプロジェクトに参加することになると思います。
まず最初に第1フェーズに入る前、5つのzulú (グループ)に分かれて研修のようなものを3日間行いました。多様な参加者がいる中で各国のステレオタイプについての議論や救急の時の搬送の仕方、5キロほどのミニトレックでテントや炊事道具の扱い方、地図の読み方、GPSの使い方などを学びました。全てが英語とスペイン語の世界の中で、私は説明や議論についていくのに必死で、時には周りの人に助けを求め、既に私の中ではサバイバルが始まっていました。そして研修の3日目にドキドキのチーム発表が行われました!その時にようやく自分が第1フェーズでどのプロジェクトに参加するのかわかります。みんなで目隠しをして、趣向を凝らしたチーム発表が行われました。私のチームはアルファベット一字が書かれた紙を渡され、目隠しを外された後にみんなの文字を集めて、文を完成させました。そこには…”TREK THE DREAM! ”とありました!この言葉はトレック中のチームの掛け声になっていました。他にも、地面に何気なく落ちている落ち葉に名前が書いてあったり、お花やロウソクを渡されたり、と楽しいチーム発表でした。そのあとは、次の日から始まるプロジェクトに向けての準備です。私の場合はトレックだったので、トレック中の食事の準備や、持ち物の確認などを行いました。印象的だったのは、持ち物の確認の時にsleeping bag linerがあるなら絶対持ってきてね、トレック中は寝袋が汚れるから後で洗う時にlinerだと洗うのが楽だよ、と言われ、寝袋がそんなに汚れるトレックとはいったい…!?とトレックの過酷さを改めて覚悟しての準備になりました。また、17日間分の食料がズラリと地面に並んでいる光景はなかなか壮観でした。その時はトレック中お腹の空きに常に苦しめられるとも知らずに…。
そして、第1フェーズのトレックがついに始まりました。私たちのチームは全部で13人の参加者と3人のProject Manager(PM)を含めて16人でした。初日はコスタリカの太平洋側の海岸を見に行き、文字通り標高0mからのスタートでした。私たちのチームは途中で2506mのCerro Dragonという山に登り、また太平洋沿いまで出てくる、というルートを歩きました。途中、たくさんの村々を通り過ぎながら、車が通る道を歩く日もあれば、牛と馬の糞と泥が混じりあった道を、登山靴をほぼ足首まで突っ込みながら歩く日もありました。ルートカード(道の指示が書かれている紙)では16キロと書かれているところが実際は25キロだった、荷物の重さや上り坂の険しさに心が折れそうになった時も、みんなで励ましあい、一緒に歩き、音楽を流してテンションを上げ、17日間のトレックを無事乗り切ることが出来ました!最終日にトレックが終わる時は、もう歩き続ける必要がないのか!やり切ったぞ!という感動と達成感だけでしたが、段々このチームでのトレックが終わってしまったのか…。という寂しさがこみ上げてきて、最終日の夜は次の日の朝が早いにも関わらず、おしゃべりの尽きない夜になりました。また、泊まる場所は町のコミュニティセンターや学校のバスケットコートのようなところを借りることが多く、大抵は室内や半屋内でトイレとシャワーがついていました。シャワーを何日も浴びれない!といった汗とホコリと泥にまみれたトレックを覚悟していた私にとって、意外なほどとても快適なものでした。他にも民家の軒先にお世話になったことや、ホステルに泊まらせてもらい温かいシャワーを浴びフカフカのベッドに寝かせてもらったことも…。泊まる場所を快く提供してくれる地元の人たちの優しさに毎日感謝しながらのトレックになりました。トレック中に感じたたくさんの感謝を次から始まるenvironment のフェーズでたくさん働いてコスタリカの人々に恩返ししていきたいと思っています。
ただ一つ、トレック中にとても気になっていたことがあります。それは、毎日毎日たくさんのゴミを出しているということ。私のチームは毎日ゴミ袋1袋分ぐらいのゴミを出していました。食事も携帯食で全て個包装になっているため、毎回の食事でたくさんのゴミが出ます。日々のゴミの量が可視化されるため、ゴミ問題に対してとても意識することが多く、トレックの楽しさと環境への配慮を両立させていくことはできないのかな、と考えさせられました。
明日からは第2フェーズののenvironment で国立公園の中でボランティアをしてきます。新しいチームでの活動に加え、トレックとはまた違った楽しさがあると思うので、とっても楽しみです!今度はコスタリカの自然の中にどっぷり浸かっていきたいと思います。
話すことは尽きないですが、今回はこのくらいにしておきます。それではまた!PURA VIDA!!!
かつては軍事色が強かったのだけど、今は和気あいあいなんだね