11月30日(金)午後6時30分から、早稲田大学にて城守君のタンザニア帰国報告会がありました。城守君のご家族、大学の友人、Raleigh OBに加えて、今回の報告に関心を持った一般の方々まで計25名ほど、北海道や名古屋からも参加者が集まってくれました。また、連絡が直前になってしまったけれど、報告の様子はZoomで生配信し、山形から見てくれた人もいました。

何を得たか語る

何を得たか語る

城守君の報告は、参加に至る経緯、目的、現地での活動の内容とその活動を通じて感じたことなどが、きちんと整理、まとめられていて素晴らしかったです。
参加に至るきっかけとなった本は2冊あり、一つは高野さんの「てっぺんから見た真っ白い地球」、もう一つはジョン・ウッドの「マイクロソフトでは出会えなかった転職」だそうです。
現地では7週間活動しました。Iringa付近での19日間にもわたるトレッキングと、Dodoma付近でのコミュニティ活動(学校でのトイレ建設)でした。前者では「ごはんやわらかすぎ事件」や「オニオンスープ事件」など、各Venturerの個性がぶつかりあいながらも、チームとして確立していく様子をおもしろおかしく報告してくれました。後者は、地元の家庭にホームステイをさせてもらいながらの生活だったそうです。村を歩いていると子供たちがいつのまにか城守君の指を一本ずつ握って一緒に歩く様子や、Raleighで伝えている手洗いの6つのステップを、直接教えていない人までが実践していた様子など、たくさんの素晴らしい写真を使って説明してくれました。
最後にRaleighでの振り返りとして、いくつか気付きを報告してくれました。タンザニアのような途上国への支援については、そもそも支援という上から目線の対応ではなく、ビジネスという同じ土俵に立った取り組みのほうが持続的であるのでは、といった話から、私たちはタンザニアというと遠い別の世界の人々のように感じるけれど、実は東京に住んでいる人と同じであり、基本的な人の営みはどこでも変わらないことに気が付いたとのことです。タンザニアでの7週間を振り変えると、そこで生きてきたのであり、生きるにはたいしてものは必要なく、ものがないからこそ人と人との距離が近く、それが幸せにもつながっていると感じたそうです。

スワヒリ語を覚えるのに使った本を回す

スワヒリ語を覚えるのに使った本を回す

私たちOBにとっても、30年以上前にRaleighに参加して感じたことを思い出させてくれた素晴らしい報告でした。城守君、参加して下さったみなさん、ありがとうございました。(報告:渡辺)